ホーム > トピックス > LUNG WALK JAPANに参加してみましょう!
みなさん、5月9日が「呼吸の日」だということをご存知でしたか?文京区本駒込に拠点を置く「NPO法人 日本呼吸器障害者情報センター(NPO J-BREATH)」では、この日にちなんで、毎年、「LUNG WALK JAPAN」という催しを開いています。
NPO法人 日本呼吸器障害者情報センターは、毎年4000人増え続けている慢性の呼吸器の病気により、酸素吸入機器(カニューラ)などで酸素を吸って生活をせざるをえない患者さんに情報を伝え、またお互いに励まし合えるようにと立ち上げられた患者組織です。
4月27日(日)に日比谷公園噴水広場で行われた「第7回 LUNG WALK JAPAN」では、事前または当日の申し込みで、日比谷公園内を歩く2kmコース、皇居周辺を歩く5kmコース、少し足を延ばして飯田橋駅まで歩く10kmコースの、いずれかのコースに参加することができました。
「呼吸器に障害があるから」「鼻に取り付けるカニューラを見られるのが恥ずかしいから」という理由で、どうしても家に閉じこもりがちになってしまう患者さんたち。その患者さんたちが、少しでも外出できるようになって、もっと社会活動に参加できるようになれば…。全国に16万人の在宅酸素で療養している患者さん、家族、医療関係者の強い願いは、多くの参加者に支えられ、今後も歩み続けます。(画像は、5km・10kmコースの出発風景)

こちらは、NPO法人 日本呼吸器障害者情報センターの遠山理事長です。遠山理事長の配偶者の方は、NPOが発足した2000年当時の初代理事長であり、かつ、ご自身がCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と呼ばれる呼吸器障害の患者でもありました。
5年前に他界された配偶者の方に代わり理事長となられた遠山さんですが、柔和な笑顔の中にも、患者さんを守りたいという強い意志が感じられますね。
日比谷公園噴水広場に設けられた、NPO法人 日本呼吸器障害者情報センターのブースです。4月27日(日)の「LUNG WALK JAPAN」当日は、同じ広場で「ニッポン放送開局60周年 ラジオパーク in 日比谷2014」も開催されており、会場は大変なにぎわいでした。
こちらのブースでは、「LUNG WALK JAPAN」の受付を行うと同時に、ウォーキングスタート後の午前10時からは、肺年齢測定体験コーナーも開いていました。
少し時間はさかのぼって、「「LUNG WALK JAPAN」の事前申込みをしてみましょう。NPO法人 日本呼吸器障害者情報センターのホームページから参加申込みをすると、開催前に案内のパンフレットと当日持参用のハガキが届きます。
事前申込みの場合は大人一人1,000円、当日申込みの場合は1,500円を支払えば、「LUNG WALK JAPAN」に参加することができますよ!
さて、時間を進めて4月27日(日)当日。時間は9時20分になりました。
いよいよ「LUNG WALK JAPAN」開会式の始まりです。
こちらは、日比谷公園噴水広場の「噴水ステージ」。開会式は、司会の女性のにこやかな笑顔からスタートです。
開会式でお話しになったのは、NPO法人 日本呼吸器障害者情報センター副理事長の工藤さん。工藤さんは、日本医科大学名誉教授として、医師の立場から、NPOにたずさわっていらっしゃいます。開会式では、脚の筋肉や呼吸補助筋を鍛えることなど、慢性の呼吸の病気に対する、歩くことの効果をお話しになりました。
さて、開会式が終わって、次は準備体操です。
東京都ウォーキング協会の方が、ステージ上で体操の方法を指南してくださいました。
まずは、大きく手を広げて〜♪
こちらは、準備運動をステージ背後から写したものです。
たくさんの参加者の方々がいらっしゃいますね。どの方も、来るウォーキングに向けて、真剣そのものの表情です。
準備運動が終わって、水分などの装備を確認したら、さあ、いざ出発!
5kmコースと10kmコースは一緒に出発し、日比谷公園内を歩く2kmコースは少し遅れてステージ前から出発します。
こちらは、出発直後の祝田門交差点の風景です。
みなさん、まだダンゴになって固まって動いていますね。
そして、まだ元気いっぱいです。
少し進んで、こちらは二重橋前。
当日の天気は晴れ、気温はなんと24度です。
今日は消耗する予感です…。
こちら、東京駅のビル群を背景にした広場には、手入れの行き届いた松の木が林立しています。
こういう風景をゆっくりと楽しめるのも、ウォーキングの醍醐味ですね。
大手門に到着しました。
ここから、皇居の東御苑に入っていきます。
大手門から皇居内を抜ける北桔橋門までの間、コースを外れて自由に散策することができます。楽しい散策になりそうです♪
ふだんはなかなか入る機会のない皇居の中へ歩いていきます。
少しワクワクしますね。
どこかの高原?いえいえ、これも皇居の中です。
とても緑が豊かなのも皇居の特徴。目に優しい緑のマイナスイオン効果で、気温が1度くらい下がった気がします。
こちらは皇居の出口、北桔橋門。
ここを出たあと、10kmコースのみなさんは北の丸公園に向かう道へ、5kmコースの記者たちは千鳥ヶ淵を横目に三宅坂に向かう道へと分岐します。
さて、閑話休題。
こちらは日比谷公園噴水広場で見つけた素敵な女性です。
「LUNG WALK JAPAN」に一緒に参加するお友達を待っておられるとのこと。とても自然にカニューラを装着されていて、堂々かつ優雅なたたずまいですね。会場にはこの方のほかにも、「え、患者さんですか?」と疑ってしまうような、元気で活き活きとした参加者の方が大勢いらっしゃいました。
会場には、最新の医療機器も展示されていました。
こちらは、酸素運搬ロボット。高齢者の方や障害を持つ方でも、楽に酸素を運ぶことができます。
ロボットを片手に写る東京医科歯科大学の遠藤博士は、「手に持ったヒモが向かう方向に自走するロボットです。簡単な操作で利用できるので、犬の散歩みたいな感覚で使ってもらえればと思っています」とのこと。患者さんが広く世の中に出られるよう、早く実用化すると良いですね!
続いてこちらは、NPO法人 日本呼吸器障害者情報センターのブースで開いていた「肺年齢測定体験コーナー」です。
検査では、たくさん息を吸い込んで、一気に空気を吐き出します。
さて、あなたの肺年齢、いくつでしたか?
お話をウォーキングに戻しましょう。
2.5kmを過ぎたあたりから、息切れが始まってきました。
コースの途中途中で声をかけてくださる東京都ウォーキング協会の方の笑顔が、胸にしみます。
やっと半蔵門に着きました!
暑い…。
このころになると、周りには「LUNG WALK JAPAN」の参加者の方は前後にばらけて、皇居の周りを淡々と走るランナーが多くみられるようになってきました。記者もその中に混じって、及ばずながら淡々と歩いていきます…。まだ着かない…。
三宅坂を下る途中で発見。やった、国会議事堂だ!日比谷公園はあと少しのはず。
着いた〜!戻ってきました、日比谷公園は祝田橋。
ふだんはあまり歩くことのない記者、足の裏が痛くてたまりません。
でも、5kmを全部歩くことができて良かったな〜。
こちらは、当日のコースを示した地図です。
赤線がコースになっています。
地図だと簡単だけど、実際に歩いてみると、大変です。
最後に、参加者のみなさんの画像を1枚。暑い中でへたる記者に、「そんなんじゃ最後まで歩けないわよ〜」と声をかけてくださいました(笑)。
今回参加されたみなさんは、ほとんどの方がNPO法人 日本呼吸器障害者情報センターに加入している方々。もし、加入を希望される方は、電話:(遠山理事長)またはhttp://www.j-breath.jp/までどうぞ。(写真・文=田端恭江)
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